Blenderの家具の作り方を初心者向けに解説!MayaとBlenderどちらがいいかも紹介

並べられた椅子

3Dモデリングソフトを使って自分だけの家具をデザインしたいという方、少なくないのではないでしょうか。しかし、複雑な操作や専門的な知識が必要と思うと、躊躇してしまう方も多いでしょう。そんなあなたに朗報です。Blenderは無料で高機能な3Dモデリングソフトで、初心者でも家具やインテリアを作ることができます。この記事では、Blenderを使った家具の作り方を丁寧に解説し、Mayaとの比較も紹介します。これを読めば、初心者でも簡単に3Dモデリングに挑戦できるようになります。最適なツールの選び方もご紹介します。

Blenderは何を作れる?

Blenderは多機能な3DCGソフトウェアで、幅広い3Dモデルの制作が可能です。
家具だけでなく幅広い3Dモデルを作成できます。キャラクターや建物、風景、アニメーションに至るまで、さまざまなオブジェクトやシーンを作成することが可能です。特に家具のモデリングは、形状がシンプルで初心者に適しています。家具以外にも、小物や装飾品、家電などのモデルも作成できるので、自分の創造力を存分に発揮できます。

Blenderで制作可能な3Dモデルの種類

Blenderでは、ポリゴンモデリング、スカルプティング、パラメトリックモデリングなど、様々な手法を用いて3Dモデルを作成できます。

・家具:椅子、テーブル、ソファ、ベッドなどインテリアのデザイン
・建築:住宅、オフィスビル、橋、モニュメントなど
・キャラクター:人物、動物などゲームやアニメーション用のキャラクターモデル
・風景:樹木、岩、地形、雲などの自然風景や都市モデル
・乗り物:車、飛行機、宇宙船など
・小物:スマートフォン、食器、文具などの日用品やアクセサリー

これらは一例に過ぎず、Blenderの可能性は無限大です。想像力次第で、あらゆるものを3Dで表現できるのがBlenderの魅力です。

Blenderの壁と床の作り方

家具を配置する空間を作るために、まずは壁と床の作り方を学びましょう。

基本的な形状の作成方法
1. 平面(Plane)オブジェクトを追加し、床の基礎とします。
2. 立方体(Cube)オブジェクトを追加し、拡大・変形して壁を作ります。
3. ループカット(Loop Cut)ツールを使用して、必要に応じて分割します。
4. 押し出し(Extrude)機能を使って、窓やドアの開口部を作成します。

テクスチャの適用と材質設定
1. 新しいマテリアルを作成し、床や壁に割り当てます。
2. テクスチャを追加し、UV展開を行ってマッピングします。
3. ノードエディタを使用して、より詳細な材質設定を行います。
4. 環境光や照明を追加して、リアルな見た目を作り出します。

これらの基本を押さえることで、家具を配置するための基本的な空間を作成できます。

Blenderをつかった家具の作り方

家具 3D

Blenderで家具を作る基本的なワークフローを紹介します。

家具制作の基本ワークフロー
1. リファレンス画像の準備:作りたい家具の参考画像を集めます。
2. 基本形状の作成:立方体や円柱などの基本オブジェクトから始めます。
3. モデリング:押し出し、ベベル、サブディビジョンサーフェスなどの機能を使って形を整えます。
4. UV展開:テクスチャを適用するためのUV展開を行います。
5. テクスチャリング:材質やテクスチャを適用して、表面の質感を作り出します。
6. ライティング:シーンに光源を配置して、家具の見た目を調整します。
7. レンダリング:最終的な画像や動画を出力します。

● モデリング、テクスチャリング、ライティングとは
モデリング:メッシュ編集モードを使い、頂点、辺、面を操作して形を作ります。モディファイアを活用すると効率的にモデリングできます。
テクスチャリング:プロシージャルテクスチャや画像テクスチャを使用し、PBRワークフローに基づいて現実的な材質を再現します。
ライティング:サンライト、ポイントライト、エリアライトなどを組み合わせて、自然な光の当たり方を表現します。

以降の各家具の作り方では、これらの基本を応用していきます。

椅子の作り方

椅子のモデリングは、シンプルな形状から始めると良いでしょう。まず、基本的な座面と脚の部分を作成し、次に細かいディテールを追加していきます。

1.基本形状の作成:キューブを用いて座面を作り、エクストルードして脚を作成
2.ディテールの追加:背もたれやアームレストを追加
3.テクスチャの適用:木目や布地のテクスチャを適用
4.リアリスティックな仕上げ:シームやステッチの追加

ソファの作り方

ソファの作り方は、まず基本的なフレームを作成し、次にクッション部分を作り込みます。柔らかさを表現するために、スカルプトツールを使用すると効果的です。

1.基本形状の作成:長方形のプリミティブを使ってフレームを作成
2.クッションの作成:複数のキューブをエクストルードしてクッション部分を作成
3.柔らかさの表現:スカルプトツールでクッションの凹凸を調整
4.テクスチャの適用:布地のテクスチャを適用

たんすの作り方

たんすの作り方は、引き出し部分がポイントです。基本的な箱形状から始め、引き出しを作成し、取っ手などのディテールを追加します。

1.基本形状の作成:大きな箱形状を作成
2.引き出しの作成:複数の小さな箱をエクストルードして引き出しを作成
3.取っ手の追加:シンプルなシリンダーを用いて取っ手を作成
4.テクスチャの適用:木目のテクスチャを適用

机の作り方

机の作り方は、脚の部分がポイントです。まず、天板を作成し、次に脚部分を作り込みます。

1. 基本形状の作成:長方形のプリミティブを使って天板を作成
2. 脚の作成:シリンダーをエクストルードして脚を作成
3. 引き出しの追加:机の下部に引き出しを追加
4. テクスチャの適用:木目のテクスチャを適用

窓の作り方

窓の作り方は、ガラス部分と枠部分のモデリングがポイントです。透明度の設定や外の景色を映す方法も解説します。

1. 枠の作成:長方形のプリミティブを使って枠を作成
2. ガラスの作成:透明度を設定した平面を追加
3. テクスチャの適用:木目の枠とガラスの反射設定
4. 外の景色を映す:HDRIを使用してリアルな景色を映す

棚の作り方

棚の作り方は、シンプルな形状から始め、収納部分を作り込みます。複数の棚板を配置し、ディテールを追加します。

1. 基本形状の作成:大きな長方形のプリミティブを使って本体を作成
2. 棚板の追加:複数の長方形をエクストルードして棚板を作成
3. テクスチャの適用:木目のテクスチャを適用
4. リアリスティックな仕上げ:角の丸みやシームの追加

テレビの作り方

テレビの作り方は、画面部分とフレーム部分のモデリングがポイントです。特に画面の質感や反射の設定に注意します。

1. 基本形状の作成:大きな長方形のプリミティブを使ってフレームを作成
2. 画面の作成:平面を追加し、黒いテクスチャを適用
3. フレームの追加:シリンダーをエクストルードしてフレーム部分を作成
4. 反射の設定:画面部分に反射マップを適用

ベッドの作り方

ベッドの作り方は、フレームとマットレス部分のモデリングがポイントです。特にシーツや枕のディテールに注意します。

1. フレームの作成:長方形のプリミティブを使ってフレームを作成
2. マットレスの作成:複数のキューブをエクストルードしてマットレス部分を作成
3. シーツと枕の作成:スカルプトツールを使ってシーツの凹凸を表現
4. テクスチャの適用:布地のテクスチャを適用

MayaとBlenderどちらがいい?

AとB 天秤

3DCGソフトウェアの選択は重要な決断です。MayaとBlenderの特徴を比較し、最適な選択をしましょう。

● Blenderの特徴:
Blenderは無料で利用可能で、コストパフォーマンスに優れています。無料で利用できるにも関わらず、モデリング、アニメーション、コンポジットなど幅広い機能を備えています。
また、オープンソースで頻繁にアップデートされ、最新の機能を素早く取り入れています。
比較的軽量で動作が速いのも特徴です。コミュニティでのサポートも充実しています。
コストを抑えつつ幅広い機能を活用できるため、個人や小規模プロジェクトに適しています。

● Mayaの特徴:
業界標準のソフトウェアとして、プロの現場で広く使用されています。そのため、大規模プロジェクトに適した安定性があり、プロフェッショナル向けの機能が充実しています。
また、高度なアニメーション機能を備え、複雑な動きの表現に優れています。豊富なプラグインとスクリプトが利用可能で、拡張性が高いです。高度なアニメーション機能があるのも特徴です。

Blenderはお金がかかる?

Blenderの価格設定は、多くのユーザーにとって大きな魅力となっています。
Blenderは基本的に無料で使用できます。オープンソースで提供されており、商用利用も含めて制限がありません。ただし、アドオンやプラグイン、一部の高度な機能を使用する場合には有料のものもあります。また、サポートやトレーニングを受けたい場合には、有料のコースや教材を購入することも検討できます。

Mayaはお金がかかる?

Mayaは商用ソフトウェアとして、異なる価格体系を持っています。
Mayaは商用ソフトウェアで、ライセンス費用が発生します。個人向けのプランもありますが、一般的には企業やプロフェッショナル向けの高機能ソフトとして位置付けられています。月額や年間でのサブスクリプション料金が必要で、学生向けには割引プランも提供されています。

まとめ

この記事では、Blenderを使った家具の作り方を初心者向けに解説しました。Blenderは無料で高機能な3Dモデリングソフトで、初心者でも簡単に家具を作成することができます。また、Mayaとの比較を通じて、それぞれの特徴や利点を理解することができました。BlenderとMaya、どちらを選ぶかは個人の目的や予算によりますが、この記事がその選択の一助となれば幸いです。初心者の方でも、自分のペースで楽しみながら3Dモデリングに挑戦してみてください。

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