和モダンの店舗 内装づくりのポイントを解説!和モダン店舗のデザイン事例も紹介

居酒屋 内装

和モダンの店舗内装は、日本の伝統美と現代的なデザインを融合させた魅力的な空間を生み出します。落ち着いた雰囲気と洗練された印象を両立させることで、顧客に深い印象を与えられるでしょう。この記事では、和モダンの内装の特徴やデザインのポイントを解説します。和の要素を取り入れつつ、モダンな空間づくりを目指す方必見の内容となっています。

和モダンの内装の特徴は?

和モダンの内装は、日本の伝統的な要素と現代的なデザインを絶妙にブレンドした独特の雰囲気を持ちます。まず、素材選びが重要です。木材や和紙、竹などの自然素材を積極的に取り入れることで、温かみのある空間を演出。特に、杉や檜などの日本の木材を用いることで、和の雰囲気をより強く表現できます。

色使いも和モダンの大きな特徴。白や黒、グレーなどのモノトーンをベースに、落ち着いた茶色や深い緑などの和の色彩をアクセントとして用います。華美な色使いは避け、シンプルで洗練された印象を与えるカラーパレットを選択します。

空間構成においては、和室の要素を取り入れつつも、現代的な機能性を重視します。例えば、畳の間や障子を設けながら、オープンな空間設計を取り入れることで、伝統と現代の調和を図ります。また、間接照明を効果的に使用し、柔らかな光で空間を演出するのも特徴的です。

装飾品においても和モダンの特徴が表れます。掛け軸や生け花などの伝統的な要素を、シンプルでモダンな額縁や花器に置き換えることで、新しい解釈を加えます。また、幾何学的なパターンを用いた障子や襖を取り入れるのも効果的です。

和モダンの店舗 内装づくりのポイント

照明

第一に、素材の選択と組み合わせが鍵となります。木材や和紙などの伝統的な素材を基調としつつ、ステンレスやガラスなどの現代的な素材を適度に取り入れます。照明計画も重要です。和風の行灯や提灯をモダンにアレンジしたデザイン照明を使用したり、間接照明を効果的に配置したりすることで、落ち着いた雰囲気と洗練された印象を両立させられます。光の強弱や色温度を調整可能な照明システムを導入すれば、時間帯や用途に応じて空間の雰囲気を変化させることも可能です。

空間構成においては、「間」の概念を意識することが大切です。和室の特徴である余白を活かしつつ、機能的な設備を配置します。例えば、カウンター席と小上がりの座敷を組み合わせるなど、和と洋の要素をバランス良く取り入れることで、多様な客層に対応できる空間が生まれます。

色彩計画も和モダンの内装には欠かせません。白や黒、グレーなどのモノトーンをベースに、藍色や朱色などの和の色彩をアクセントとして用います。壁面や床材、家具などの大きな面積を占める部分はモノトーンで統一し、クッションや暖簾などの小物で和の色彩を取り入れるのが効果的。

最後に、動線計画も忘れてはなりません。和の要素を取り入れつつも、現代の店舗に求められる機能性や効率性を考慮した設計が必要です。例えば、靴を脱ぐエリアと履いたままのエリアを明確に区分けするなど、利用客の動きを意識した空間設計を心がけましょう。

和モダンな店舗外観のポイント

和菓子店 入り口

和モダンな店舗の魅力は、内装だけでなく外観にも表れます。店舗の顔となる外観は、通行人の目を引き、入店を促す重要な役割を果たします。

まず、ファサードのデザイン。伝統的な日本建築の特徴である格子や庇を現代的にアレンジすることで、和モダンな印象を与えられます。例えば、木製の格子を幾何学的なパターンで配置したり、シンプルな直線的な庇を設けたりするのが効果的です。これらの要素は、日本の伝統的な建築様式を想起させつつ、現代的な洗練さも感じさせます。

素材の選択も外観の印象を左右します。木材や漆喰などの伝統的な素材と、ガラスやコンクリートなどの現代的な素材を組み合わせることで、和モダンな雰囲気を演出できます。色彩計画も重要。和モダンな外観には、落ち着いた色調が適しています。白や黒、グレーなどのモノトーンをベースに、深い茶色や藍色などの和の色彩をアクセントとして用いるのが効果的です。

照明計画も外観の印象を大きく左右します。和風の行灯や提灯をモダンにアレンジした照明器具を使用したり、間接照明で建物の輪郭を浮かび上がらせたりすることで、夜間でも魅力的な外観を演出できます。LEDを用いた照明システムを導入すれば、季節や時間帯に応じて雰囲気を変化させることも可能です。

最後に、エントランス周りの設計も重要です。伝統的な暖簾を現代的にアレンジしたり、和風の引き戸をガラス製にしたりすることで、和モダンな印象を強調できます。また、靴を脱ぐスペースを設ける場合は、現代的な機能性を考慮しつつ、和の要素を取り入れたデザインにすることで、店内の雰囲気を予感させることができます。

和モダンの飲食店デザイン事例

和モダンの飲食店は、その独特の雰囲気とデザインで多くの人々を魅了しています。

1.いそぱん

築100年程の古民家を改修し、若いご夫婦が営むパン屋が誕生しました。美味しいパン作りのため田舎に移住し、古民家の魅力を活かしつつリノベーションを実施。8畳の洋室を全面厨房に改修し、その他の部分は既存の素材を再利用しています。壁の漆喰は店主と共に自主施工し、和モダンの要素を取り入れた温かみのある空間を実現しました。

2.伊勢角屋麦酒

伊勢角屋麦酒は、ヨーロッパ様式のベルギーレストランから和食店への業態変更を行いました。造作変更を最小限に抑え、白木や暖簾で和を表現することで、大幅なイメージ刷新を実現。床壁天井はそのままに、提灯型ペンダント照明と家具の入れ替えのみで、洋風空間に和風家具を組み合わせた昭和モダンな雰囲気を作り出しました。

3.なだ万 京都賓館

なだ万 京都賓館は、京都の文化博物館内に位置し、江戸時代末期の京町家の表構えを復元した「ろうじ店舗」のエリアにあります。老舗の風格と若い層にも魅力的な仕掛けをキーワードに、和風と洋風が融合するモダンなデザインを実現。エントランスから客席へと誘導される空間は、石、手すき和紙、漆喰、無垢材などの自然素材をふんだんに使用しています。透け感のある素材で区切られた個室や、地下の数寄屋作りの純和風の部屋が魅力です。

和モダンカフェの事例

和モダンの要素を取り入れたカフェは、落ち着いた雰囲気と現代的な快適さを両立させた魅力的な空間となります。

和モダンカフェの事例 1.hanare

茨城県水戸市にある「hanare」は、和モダンの魅力を存分に引き出したカフェです。外観はシンプルながら高級旅館を思わせるデザインで、竹垣とアプローチが訪れる人を引き込みます。店内にはカウンター席、座敷席、テラス席があり、木のぬくもりに満ちた内装が心を和ませます。特に、木製のスピーカーや和紙風の大きな照明が空間と調和し、レトロでありながらスタイリッシュな雰囲気を醸し出しています。

和モダンカフェの事例 2.豆ナ茶屋

広島県呉市に位置する「豆ナ茶屋」は、地産地消をテーマにしたカフェ&ショップです。元々の飲食店を改装し、白と黒を基調とした和モダンなデザインに仕上げました。外装は劣化したタイル壁を爽やかなホワイトに塗り替え、シンボルマークを大きく印刷した垂れ幕を設置。店内は大きな窓から自然光が差し込み、明るく清潔感のある空間です。和風ののれんが店の入り口を飾り、訪れる人々に和モダンの魅力を提供。

和モダンカフェの事例 3.nana’s green tea 松江店

nana’s green tea 松江店は、松江藩主松平不昧公の茶室「独楽庵」を現代的に再現したカフェです。オーナーの「日本の茶文化を現代の解釈で楽しむ店」というコンセプトを基に、店内には木軸組で独楽庵の三つの茶室の間取りを再現。抹茶ラテなどの現代的メニューと共に、訪れる客に茶の湯文化を体験させます。茶室同士を扉に見立てた枠で繋ぐことで、若者にも馴染みやすく、和モダンな雰囲気を演出しています。

和モダン居酒屋の事例

和モダンの要素を取り入れた居酒屋は、伝統的な日本の飲食文化と現代的な快適さを融合させた魅力的な空間となります。

和モダン居酒屋の事例 1.魚料理やすらぎ

魚料理やすらぎは、老朽化した2階建ての店舗を解体し、新たに高級感あふれる新店舗として再出発。地元住民に長く愛された店舗のイメージを踏襲しつつ、客単価のベースアップに見合う上質な空間を提供するため、デザインに工夫が凝らされています。新しいやすらぎは、伝統とモダンが融合した和モダンな雰囲気で、訪れる客を魅了しています。

和モダン居酒屋の事例 2.焼鳥ときわ

焼鳥ときわは、元々事務所仕様だった物件を和モダンな焼鳥店に改装しました。大通り沿いの路面店ではない立地条件のため、日除け幕と提灯を設置し、視認性を高めて通行人を誘導する工夫を施しました。高級感を抑えつつもおしゃれな和モダンのデザインを採用し、入りやすい雰囲気を演出。店内は珪藻土配合のクロスを使用して臭いを軽減し、訪れるお客様がまた来たくなるような居心地の良さがあります。

和モダン居酒屋の事例 3.九段ヒトシズク

靖国神社近くに位置する「九段ヒトシズク」は、ランチと酒場として利用でき、女性一人でも入りやすい明るい雰囲気が魅力の店です。コンセプトは「一滴潤乾坤」という禅語に基づき、一滴の水が大きな幸せに繋がるという願いが込められています。店内には水の雫をイメージした青色のポイントカラーや雫型の電球が配され、越前和紙のアートパネルが特徴的です。古木を用いた目隠しパーティションや縁側をイメージしたベンチ席が、居心地の良い空間を提供しています。

まとめ

和モダンの内装は、伝統的な和の美意識と現代のデザインを融合させたスタイルです。自然素材の活用やシンプルで機能的なデザイン、照明の工夫などが特徴です。和モダンの店舗内装づくりのポイントとして、コンセプトの明確化、素材選びの工夫、空間の使い方が重要です。また、和モダンな店舗外観のポイントとして、伝統的な和の要素を取り入れ、シンプルで洗練されたデザインを目指しましょう。実際の飲食店、カフェ、居酒屋のデザイン事例を参考に、魅力的な和モダン空間を実現してください。

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